2015年11月のメッセージ
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2015年11月29日
2015年11月29日(日) アドヴェント第一主日
イザヤ52:1-10、ローマ10:14-17今年もアドヴェントを迎えた。ろうそくに火を灯しながら、救い主の降誕を迎える準備をしよう。
「おとめが身ごもって男の子を生む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(イザヤ7:14)「今日ダビデの町で救い主がお生まれになった。この方こそ主メシヤである。」(ルカ2:11)イエス・キリストの誕生を告げるこれらの言葉は、まさに「よき知らせ」(エヴァンゲリオン)である。
「いかに美しいことか、良い知らせを伝える者の足は。」(イザヤ52:7、ローマ10:15) イザヤの語る「良い知らせ」とは、バビロン捕囚からの解放と祖国への帰還であった。しかしその言葉を引いて語るパウロにとっての「良き知らせ」は、他でもなくイエス・キリストによって与えられた救いの出来事である。
「エヴァンゲリオン」という言葉は「福音」と訳され、イエス・キリストの救いを表すものとして聖書の重要な概念となっていく。しかし元々は違う状況で用いられることの多い言葉だった。それは敵との戦いに勝利したことを伝える、伝令者の知らせのことだった。ペルシャとの戦いに勝利したことを伝えるため、マラトンからアテネまで42.195kmを走り、知らせを伝えた後息絶えた伝令の故事(マラソン競技の語源)が有名だ。「エヴァンゲリオン」とは軍事的な事柄と関わりを持った、血なまぐさい言葉であった。 続きを読む »
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2015年11月22日
2015年11月22日(土) 収穫感謝CS合同礼拝
ルカによる福音書12:15-21紙芝居『あんぱん』と、絵本『しんせつなともだち』を読みました。『あんぱん』の「欲張りくん」は、あんぱんをひとり占めして、最後は自分が困ってしまいましたね。一方の『しんせつなともだち』では、仲間のために食べ物を届け合っているうちに、最後は自分のところに戻ってきました。
みなさんはどっちのお話が好きですか?僕は小さい頃、「欲張りくん」みたいな子どもでした。でも今は『しんせつなともだち』みたいになれたらなー、と思います。どうして変わってきたか?そのわけを話す代わりに、ひとつのお話しをします。 続きを読む »
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2015年11月15日
2015年11月15日(日)
出エジプト16:9-18 ヨハネ6:27-35「人はパンのみに生きるのではなく、神の口から出るひとつひとつの言葉で生きる。」荒野の誘惑の場面でイエスが語られた言葉である。人は「食って寝る」という生命を維持するのに最低限のことだけが確保されればいいのではなく、心や精神が豊かにされて本当に生きるものとなる… そんなことを考えさせられる言葉だ。
しかし、イエスは「体より心が、肉体より精神が尊い」という意味でこの言葉を語られた訳ではない。貧しい庶民にとって今日のパンを手に入れることがどれほど大変で貴重なことか、イエスはよく分かっておられた。「パンのみに生きるのではない」とは言われたが、「パンは必要ない」と言われた訳ではない。 続きを読む »
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2015年11月08日
2015年11月8日(日)
創世記12:1-9、ローマ4:13-25誰の人生にも、節目に進路選択の決断の時がある。進学、就職、転職、結婚…。そしてその決断はしばしばその人の人生を左右する。熟考の上にはっきりとした根拠を持って決断する人もいるだろう。一方、理由ははっきりしないけれども、「こっちだ!」という根拠のない確信に導かれた人もいるだろう。
作家の村上春樹氏は、若き日に神宮球場でのプロ野球の試合観戦中に「小説を書こう!」と決意したという。それは何の前ぶれもなくやって来た直感、または霊感のようなものだった、と。その決断から毎年ノーベル賞候補になる作家の歩みが始まった。
今日の聖書の箇所にも、明確な理由がないにもかかわらず、ひとつの決断に人生を委ねていったひとりの男が登場する。イスラエル民族(ユダヤ人)の父祖となる、アブラハムである。 続きを読む »
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2015年11月01日
2015年11月1日(日) <召天者記念礼拝>
ヨハネによる福音書3:13-21人間は「死を発見した生き物」、つまり自分がやがて死を迎える存在であることを認識している、自然界で恐らく唯一の生き物であろう。だから人間だけが葬儀をし、家族や仲間との別れの悲しみを葬儀という形で表すのである。そしてこの「死の発見」から、「時間」「歴史」という概念も生まれた。「死の発見」は人間を人間たらしめる重大な出来事であったのだ。
このことは同時に、死に対する恐怖というものを人間の意識にもたらした。自分の存在、いま・ここにおいて意識を持っている自分の存在が、死によって終わってしまう。そのことへの不安や恐れは誰もが一度は抱くものであろう。そしてそんな不安・恐怖に対して、いずれの宗教も何らかのメッセージを語ってきた。
聖書が語るひとつのメッセージ、それは「永遠のいのち」というものである。 続きを読む »
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