2015年12月のメッセージ
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2015年12月27日
2015年12月27日(日)
マタイによる福音書2:1-12今年のCSクリスマス・ページェントは、「これもさんびか」から新曲がいくつか選ばれた。特に星に導かれて旅する博士の歌『大きな星』は、ページェントの雰囲気をとても“ポップ”なものにしてくれた。数多くあるクリスマスの賛美歌の中で、博士(占星術の学者)のことを歌ったものは、あまり多くはない。そんな中でこの『大きな星』は、子どもたちのための歌として出色の作だと思う。
マタイの降誕物語によると、博士たちが東の星を見てこれを「新たな王の誕生」の知らせと受けとめた時、彼らはまずヘロデの王宮を訪ねる。「新しいユダヤ人の王としてお生まれになった方ならば、その誕生の場所はきっと王宮であろう…」との判断がそこにあったのだろう。力ある者、権威を掲げる者のところに、神の救いもまた現れる… そんな考えに基づく判断と言える。
これは痛恨の出来事であった。 続きを読む »
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2015年12月20日
2015年12月20日(日) クリスマス礼拝
ルカによる福音書2:1-7ルカのクリスマス物語は、宿屋の客間には救い主を迎える「余地」がなく、家畜小屋でお生まれになったというストーリーだ。CSのページェントで歌う「宿屋の歌」(これもさんびか)の歌詞に、こんな言葉がある。「♪ 今もずっとイエスさまは、泊まるところをお探しです/私たちもイエスさまを、心開いて迎えましょう。」この歌は救い主の降誕という出来事を、2000年前のことだけではなく私たちの「今」という時の事柄として受けとめようとしているように思う。私たちの心の中に、救い主をお迎えする「余地」はあるだろうか。それは私たちが空けようと思い備えをしていなければ、用意することができない場所である。
私たちの心の中は、すぐにいろんなことでいっぱいになる。仕事の忙しさ、将来への心配事。自分の快楽や欲望を満たしてくれそうな誘惑。人への羨みややっかみ、怒りや憎しみの思い。有頂天に登りつめるような自惚れ、そして「人に弱みを見せるものか!」と強がる心。そういうもので心がいっぱいになっている時、そこにイエスを迎え入れる余地はない。 続きを読む »
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2015年12月13日
2015年12月13日(日)
マラキ3:19-24、ヨハネ福音書1:19-28子どもの頃一度だけ、キャロリングの待つ側にまわったことがある。キャロル隊の訪問予定の時間はあまりはっきりと知らされず、突然やって来る。歌声に気付いて出迎え、共にろうそくの火を灯してキャロルを歌った。いつ来るか分からないキャロル隊の到着を、今か今かと待つ体験は、じれったくもあり、楽しい経験でもあった。
インターネットの時代、高速で情報が行き交い、自分の願いが何ひとつ過不足なく瞬時にかなえられる現代の風潮の中、私たちは待つことができなくなっている。ネットにつながる5秒のタイムラグ、エレベーターの扉がしまる3秒の間を「遅い!」と感じる昨今、「待つ」という体験の尊さを大切なものとして受けとめたい。
「見よ、その日が来る。 ・・・ 義の太陽の昇る日が。」預言者マラキの語る、神の救いの到来を予言する言葉である。 続きを読む »
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2015年12月06日
2015年12月6日(日)
列王記上22:6-17第2ペトロ1:19-21前橋教会では、毎週の主日礼拝でメッセージを語る聖書の箇所を、教団の聖書日課に基づいて選んでいる。これは教会暦に基いて、教団の委員会の人々によって練りに練って選ばれた箇所なのであろう。私はこれまでの牧師の経験の中では「連続講解説教」というスタイルで行なっていた。同じ聖書の巻を(例えばマルコならマルコを、創世記なら創世記を)続けて読んでいく方法である。
同じ個所を続けて読むメリットは、著者の思想・神学に馴染むことでメッセージを受けとめやすくなることだ。同じ銘柄のお茶を続けて飲むような感じ。しかし聖書日課で行なうと、毎週違う銘柄、時には紅茶やコーヒーも飲むような感覚になる。それはそれで新鮮であるが、時に困ることがある。それは「この箇所で、何を語ればいいのか?」と思うようなところに出会ってしまうことだ。何を隠そう、今日の聖書日課・旧約の箇所がそれである。 続きを読む »
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