2021年06月のメッセージ
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2021年06月27日
2021年6月27日(日)
使徒言行録4:32-37初代教会の様子を伝える箇所である。人々は自分の持ち物を持ち寄って教会に献げ、それを必要に応じて分け合っていたという。私有財産を持たず、教会に献げ、平等に分かち合う。「原始共産制」というあり方が実現していた。
人間は本質的に利己的な生き物である。それは自分が捕らえた獲物を手放そうとしない野生の動物の本能にまで遡る。しかし初代教会の人々は、その本能に逆らって財産を共有し分かち合う行動を生み出していた。何がそれを生み出させたのか?それは彼らの信じるイエス・キリストが分かち合う豊かさを示された人だったからだ。
「信じた人々の群れは、心も思いも一つにしていた」と記される。カルヴァンは「信仰が支配するところでは、皆の者が同じことを願うほど人々の心を信仰が一致させる」と言った。そのような心の一致を求めて歩むこと、それはとても素晴らしいことのように思える。しかし私はこのカルヴァンの言葉に、何とも言えぬ「危険な香り」を感じてしまう。 続きを読む »
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2021年06月20日
2021年6月20日(日)
申命記26:1-11、Ⅱコリント8:1-7旧約・新約共に献げものに関する箇所である。教団の聖書日課では4年前も同じ箇所が挙げられていた。オリンピックではないが「4年に一度くらいは献げもの(献金)に関する話をしなさい」ということだろうか。
旧約は申命記26章、出エジプトの出来事によって奴隷から解放され、自由を得たイスラエルの民に対し、移り住んだカナンの地での初収獲を、感謝のしるしとして神に献げなさいと命じられる。命を守られ、苦しみから解き放って下さった神に対する感謝の気持ちの表れ、それが聖書の示す献げものの意義である。
時には罪の赦しを願うために、大切な家畜をいけにえとして献げた。家族同様の羊や牛をいけにえとすることは、正直言って「痛い」ことだったことだろう。その「痛さ」に精一杯の思いが表れる。 続きを読む »
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2021年06月13日
2021年6月13日(日)
(こどもの日・花の日CS合同礼拝)
マタイによる福音書5:13-16今日はこどもと大人合同礼拝です。集まることはできなくても、様々な形で共に礼拝を守れることに感謝。今できることを大切にしていきましょう。
「地の塩・世の光」わたしたちが何度も読んできた聖書の箇所です。神様はわたしたちを「地の塩・世の光」として大切にしてくださいます。塩はわたしたちの生活に欠かせないもの。同じように光もわたしたちの生活に欠かせないもの。真っ暗な世界を明るく照らしてくれるもの。それは太陽だったり月だったり、ろうそくの光だったり、今の時代ではさまざまな照明器具が私たちの生活を明るくしてくれます。真っ暗な闇の中、小さな光が一つあるだけで、私たちはほっとできるのです。
太陽はじぶんの力で光り輝いています。この世界を明るく照らし、温めてくれます。私は若いころ、太陽のように自分の力で輝きたいと願っていました。誰の力も借りず、自分自身の力で生きていくこと、それがかっこいいと思っていました。しかし、あるとき自分の力だけで生きるなどということは到底できず、たくさんの人たちの力を借りて、たくさんの人たちに支えられて、そして神さまの御手の上で生かされていることに気づきました。その気づきの後からは、月のように生きていくのも素敵だなと思うようになりました。 続きを読む »
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2021年06月06日
2021年6月6日(日)
エゼキエル18:25-32現在会期中の国会で、少年法の改正やわいせつ教員対策新法の制定が可決された。いずれも厳罰化に向かうものである。「罪を犯した者は厳重に処分すべきだ」という意見もあろうが、私はその意見には簡単に同意できない。なぜならキリスト教の教えの大切な要素の一つが「罪の赦し」であり、やり直しのチャンスを与えられることだと思うからだ。私自身、赦されて生きてきた者だからだ。
聖書に登場する重要な人物で、やり直しのチャンスを与えられた人は多い。モーセは義憤に駆られてエジプト人を殺した殺人犯である。ダビデは部下ウリヤの妻・バトシェバを奪うために、ウリヤをわざと戦死させる策略を企てた。ペトロはイエスを見捨てて逃げ去り、パウロはイエスを信じる人々を弾圧し殺害した。いずれも自分の罪に気付く機会が与えられ、やりなおしのチャンスが与えられる中で、やがて神の働きの担っていった人たちである。
これらの出来事は二つのことを私たちに示している。①人は皆、神の前に罪深い存在である、ということ。②しかし神は気付きを与え、罪を赦し、やり直しのチャンスを与えて下さるということだ。 続きを読む »
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