『 神の家族、神のすまい 』

2017年6月11日(日)
こどもの日CS合同礼拝
マタイ11:25-30 エフェソ2:19-22

質問です。「神さまのこども」って、誰でしょう?「イエスさま」ですって?そう、正解です。マルコ福音書の最初の言葉は「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」です。神さまの子どもとして歩まれたイエスさま。そのイエスさまが十字架にかけられる姿を見て、ひとりの兵隊長さんが言いました。「まことにこの人は神の子であった」。

イエスさまは神さまのことを「アッバ(トウチャン)」と呼びました。小さな子どもがお父さんを信頼しているように、イエスさまは神さまを信頼して「アッバ」と呼んだのです。そんな風に神さまのことをホントに身近に感じていたイエスさまのことを、みんなは「神の子」と呼びました。

では続けて質問です。「じゃあ、神の子って、イエスさまだけ?ただひとり?」そう聞くと、「そりゃそうだよ、だって“神のひとり子”でしょ?」と言う人がいるかも知れません。「イエスさまは特別。だから生まれる時天使のお告げがあったし、羊飼いや博士たちもやってきたんでしょ?」「特別な神の子だから、十字架の上で殺されてもよみがえったんでしょ?」そんな風にイエスさまを「特別」と思う気持ちも分からなくもないです。

でも、聖書をよく読んでみると、「神の子」とはイエスさまひとりのことではないんです。「神の霊によって導かれる者はみな、神の子なのです」(ローマ8:14)。ふしぎな風が「びゅうっと」吹いて聖霊に導かれると、誰もが「神の子」とされていくということです。

「あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて、神の子なのです」(ガラテヤ3:26)、そうパウロさんは教えています。イエスさまが「神の子」として生きる、その見本を示して下さった。そのイエスさまと結ばれていれば、みんな神の子になれるのです。

イエスさまはこんなことも言われました。「あなたはみこころを、知恵ある者や賢い者には隠して、幼な子のような者に示して下さいました。」(マタイ11:25)賢い人、頭のいい人…「そんな人になれたらなぁ」と私たちは思います。でも神さまの前ではそれが一番大事なのではない。小さな子どもが神さまを「オトウチャン!」と信頼するように求めること、それが一番大事だということです。「幼な子のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」

「あなたがたは神の家族です。神のすまいです。」(エフェソ2:19~)という言葉もあります。私たちの心の中には、弱い心やずるい心もあります。だからこそイエスさまに結ばれて生きることが大切なのです。イエスさまによって支えられている…そんな自分を大切にし、互いのことも大切にして共に生きる者となりましょう。(こどもの日CS合同礼拝)