『イエスさまにあいにゆこう』 川上牧師

2024年7月28日(日) CS合同野外礼拝
マタイ5:1-2, 18:20

今日は合同野外礼拝、赤城山頂での礼拝。前日から行なわれているキャンプの2日目でもあります。いつも前橋教会の会堂で礼拝をささげている人たちが、今日は山の上に集まっています。

教会の入口に貼り紙をしました。最初、こう書きました。「本日の礼拝はありません。」でもこの文章は間違っていますね。書き直しました。「本日は野外礼拝です。会堂での礼拝はありません」。いつもの会堂での礼拝はやっていない、でも礼拝は行います。いま、ここ、赤城バイブルキャンプ場で行なっているのが、2024年7月28日の前橋教会の礼拝です。

前橋教会の礼拝に人が集まれなかったことが過去に3回ありました。1回目は79年前の8月5日。前橋空襲のあった日です。会堂は焼失し、牧師一家は焼け残った便所を改造して暮らされたそうです。

2回目は2014年2月16日。前橋は70cmの大雪でした。当時の大賀牧師が教会員に「今日は無理しないで」と電話して、礼拝に人は集まれなかった。礼拝参加者は3名、牧師家族だけでした。

そして3回目は2020年4月19日、コロナ感染拡大により、「集まる礼拝はお休み」とし、前の週から始まっていたオンライン礼拝で礼拝をささげるようご案内をしました。参加者は牧師夫妻とオルガンの徳江さん、ライブ配信の伊藤普史さんの4名でした。

戦争や大雪や疫病のために、礼拝に人が集まれないことはありました。でも、イエスさまの教会が日曜日に礼拝をしないということは基本的にありません。人数は少なくても、誰かがどこかで礼拝を行ないます。たとえ明日、世の終わりがくると分かっていても、教会では礼拝をするでしょう。いや、そんな時だからこそ、礼拝を大切にするのです。

イエスさまの時代にも、人々は会堂や神殿・幕屋に集まって礼拝をささげていました。「礼拝にふさわしい」と考えられていた建物の中で礼拝をしていたのです。しかしイエスさまのもとでの礼拝は、しばしば建物の外で行われました(山上の教え、湖で舟から語るイエス)。

ある人たちは言ったことでしょう。「あんなところでやる集まりなんて、本物の礼拝じゃない!」。でもイエスさまは言われるでしょう。「それはちがうよ」と。礼拝をするのに大切なのは、建物やオルガン・ベンチではない。大切なのは神さまに向かう心だよ. . .きっとイエスさまならそう言われるでしょう。

「ふたりまたは3人が私の名のもとに集まるところには、私も共にいるのだ」と言われました。今日の礼拝のように、会堂の建物を出ても、イエスさまの名のもとに集まる人々の群れ、そこにイエスさまも一緒におられるのです。

今日の礼拝は、子どもたちの賛美の歌声がすばらしかったです。前日からのキャンプで仲良くなったみんなが、心をつないで歌うところに、イエスさまも一緒にいてくださる。そんなイエスさまを信じて、これからも礼拝に集まり、イエスさまに会いに行きましょう。