『 喜びを共にして 』

2016年6月12日(こども・おとな合同礼拝)
ローマ12:15,17-18

イエスさまって、どんな人でしょうか?優しい人?怖い人?穏やかな人?乱暴な人?… 基本的には優しくて平和を求める人です。でも時には厳しく怒られるイエスさまの姿も聖書には書いてあります。

たとえば、お弟子さんたちが「子どもらを連れて来るな!」と追い返そうとしたら、逆にイエスさまに怒られました。「この子たちを私のところに来させなさい。妨げてはならない。」片手の萎えた人を「安息日だから」と言って助けようとしない人々に対し、イエスさまは怒り「手をのばしなさい」と言ってその人を癒されました。

イエスさまが怒られたのは、子どもたちや片手の萎えた人のように、弱い立場の人たちが大切にされていない時です。小さな人々が軽んじられることをイエスさまは悲しみ、憤られたのです。

「怒るイエス」(Angry Jesus)

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イエスさまが一度だけ、乱暴を働いたことがあります。エルサレムの神殿で両替人や鳩を売る者の台をひっくり返し、追い出されました。イエスさまは何を怒っておられたのでしょう?

「鳩」は神殿へのいけにえ(ささげもの)です。でも鳩を買えない人がいます。そう言う人は祈ることもできませんでした。「両替人」というのは、「異邦人などが使った汚れたお金」を「きれいなお金」に換える人のことです。でもそうやって、他の人を「汚れている」と考えることは問題があります。差別の源になるからです。イエスさまはそのような、小さな人々を軽んじることに対して、激しく怒られたのです。

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「私の父の家を、商売の家にしてはならない!」とイエスさまは怒られました。困りましたね。今日は前橋教会のバザーの日です。教会で、商売をしてはいけないのでしょうか?そうではありません。イエスさまが怒られたのは商売をしたことに対してではなく、小さな人を軽んじることです。

それをひっくり返したらいいのです。それはみんなが喜びを共にすることです。「少しでも稼がなきゃ!!」と言ってギスギスして、みんながイヤ~な気持ちになったら、イエスさまに叱られるでしょう。でも、にっこり笑って喜びを共にして、今日一日を豊かに過ごせば、きっとイエスさまは祝福して下さるでしょう。

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。・・・だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。」この教えは、バザーの日だけでなく、私たちが共に生きていく上で大切にしたいことです。