10月15日(土)、前橋教会創立130周年記念行事の最後を飾るイベント、内田 樹さん(思想家、武道家)と釈 徹宗さん(僧侶、宗教学者)の両氏による『ハタから見たキリスト教』と題する対談講演会が行なわれました。(主催:前橋教会 後援:キリスト新聞社)
当日はお天気にも恵まれ快晴!駐車場係、ご苦労さまです。
受付準備、お茶会の準備、同時進行で…
本屋さんもスタンバイOK!桐生の『ふやふや堂』さんです。
会場も準備完了!多くの予約申し込みに、場外席も設けられます。
13:00、開演1時間前ですが、開場です!
ぎっしり埋まった礼拝堂。いよいよ講演会の始まりです!
左から松谷信司氏(キリスト新聞社)、内田樹氏、釈徹宗氏、川上牧師
会堂から溢れる聴衆。熱心に耳を傾けます。
「宗教における儀礼と身体性の関係は…」内田氏は武道家ならではの視点からコメント
「キリスト教は日本に結構根付いてますよ」宗教歴史学の観点から指摘する釈徹宗氏
あっという間の1時間半。まだまだ聞いていたいけど、ここらでお時間となりました。万雷の拍手でお二人に感謝!
終わって、教会メンバーとしばしの交流会。みなさん、お疲れさまでした!!
対談の内容は、後日キリスト新聞社から発刊される予定です。アンケートにもたくさんのご意見が寄せられました。いくつかご紹介しますね。
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・ブログや著書、様々な場でのご発言、いつも私の羅針盤としています。思いがけず久しぶりにお二人の話を聞くことができてうれしい限りです。福岡から朝一番の飛行機でやって来たかいがありました。(福岡・女性)
・普段使わない脳の部分を沢山使った気がします。こんな対談を用意して下さって感謝します。キリスト教会があまりオープンでない印象があったのですが、今回の講演会で変わりました。
・「身体性」についての話がおもしろかった。私も武道を行なっています。宗教と武道の共通性は「身体」なのかなと思いました。(川場村・男性)
・プロテスタント教会で身体性を感じなくなって合気道を始めました。「礼」ひとつとってもここまで頭を下げるのかと、叩き込まれました。イスラム教の躍進には身体性がやはり関係があるのでしょうか。(桐生市・女性)
・大村純忠など戦国期のキリシタン大名の話が面白かった。同一性をずっと保ち続けるということも大変ためになった。キリスト教が日本で影響を持ち続けることが出来ることがいくらかわかった。(深谷市・男性)
・日本ではキリスト教は小さいものですが日本の教育、福祉には大きな力をもっていると思います。現在教会には属していませんが、父方は明治からのクリスチャンでキリスト教にはシンパシーを感じています。
・“宗教“と“宗教心”“宗教的”とは別物なのか、いまだ漠然としてですが考えています。‟宗教”はなくても“宗教心”“宗教的”から 逃れられる人はないと思います。釈先生のお話をかぶせるならキリスト教は日本においては“宗教的”なものとして生活に根付いているものではないかと感じました。
・「日常(社会)の価値観と宗教は違う、また違わなくては宗教の意味がない」と聞いて気持ちがホッとしました。が、宗教であれ何であれ集団化したものが持つ同調の圧力がうっとうしいものとは感じられる。地域や家族から離れても清々しい気分で生活できるよう自身のあり方、社会へのかかわり方を見直してみたいと思った。
・今日、日本社会や地域、職場では政治と宗教を語るのはタブーとなっている。この空気は異様であり非常に危険に思います。カルトや新興宗教になぜ人は入っていくのかをキリスト教団の指導者は真剣に対峙してほしい。(前橋市・男性)
・最後の川上牧師の言葉に感動しました。最後に生きていて良かったと思える社会をつくる、つくりたいというところです。(前橋市・女性)
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今後、前橋教会を会場に、「内田先生、釈先生の著書を読む会」を立ち上げる計画も構想中です。実現のあかつきにはぜひお出かけ下さい!