2019年03月のメッセージ
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2019年03月31日
2019年3月31日(日)
イザヤ52:13-15,ルカ9:18-27NHK大河ドラマ『いだてん』の主人公・金栗四三は、ストックホルムオリンピックのマラソン競技に日本人として初めて出場した。当時の世界記録保持者であったが、当日のレースでは折り返し地点を過ぎて熱射病で倒れ、念願を果たせなかった。栄光に向けてのチャレンジは、折り返し地点で挫折に変わった。
本日はレント第4主日、古来より「レタレ」と呼ばれるレントの季節の折返し地点である。「レタレ」とは砂漠でオアシスを見つけた時の喜びを表す言葉だそうで、この日だけは「克己・修養・悔い改め」といった装いだけでなく、小さな喜びを表現することがあったという。深く自分を見つめるのは必要な体験だが、あまり長く厳しいと、辛くなる。「レタレ」の折り返しの行事は、無礼講のような形で、喜びや活力を与えてくれる。
今日の箇所は、イエス・キリストのその生涯の折り返し地点に当たる場面と言えよう。 続きを読む »
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2019年03月24日
2019年3月24日(日)
マルコ14:27-31、ヨハネ15:5a「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。わたしにつながっていなさい。そうすれば豊かに実を結ぶ。」幹であるイエスとつながっていることの大切さを示すイエスの言葉である。「イエスさまにつながっていよう。そうすればそこに豊かな人生が与えられる。」私たちはこの言葉からそんなメッセージを受けとめている。
では、そこで言われる「豊かに実を結ぶ」ということは、具体的にどんなことなのだろうか。「品行方正で、立派で、清らかで、誰からも批判されない人生」なのだろうか。イエスはどこに出しても恥じないような完璧な人生を歩め、と言っておられるのだろうか。 続きを読む »
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2019年03月17日
2019年3月17日(日)
創世記6:11-22, ルカ11:14-26(3月17日)レントは「克己・修養」の時、自分の罪を見つめて過ごす時期である。これは決して心地よい営みではない。聖歌隊に参加する子どもたちが「レントの選曲は暗いからつまらない」とつぶやく。気持ちはよく分かるが、だからといってレントのテーマを外すわけにはいかない。なぜなら、私たちの信じる救い主、イエス・キリストは、十字架によって命を奪われた方であるからだ。
もしイエスがエルサレムに向かわずガリラヤあたりに隠遁して、もっと多くの教えを人々に語り天寿を全うしていたら、キリスト教は全然違ったものになっていたであろう。レントもなかったし、イースターも存在しなかったであろう。しかしイエスは、十字架の苦しみを覚悟の上でエルサレムに向かわれたのである。なぜか?それは「悪と闘うため」である。 続きを読む »
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2019年03月10日
2019年3月10日(日)
申命記6:10-19, ローマ10:8-133月1日に行なわれた世界祈祷日集会の今年のテーマは「いらっしゃい、準備はできています」というものだった。聖書はルカ14章の「大宴会の譬え」。主人(神)が宴会を催し人々を招くお話である。譬えの結末は、それまで招かれることのなかった多くの人が招待されるということだが、注目したいのは、招かれているにも関わらず、あれこれ理由をつけて断る人々の姿だ。
招待されるのが「あたりまえ」になってしまい、感謝の思いより先に自分の都合を優先する。挙句の果てにはその招きをうっとうしくさえ思ってしまう人々。イエスが譬えているのは、律法学者やファリサイ派の人々の姿であろう。「自分は当然神の国に入れる」そう自認していた人々の思い上がりをイエスは諭されたのだ。
しかし考えてみれば、私たちにも同じことは起こり得る。 続きを読む »
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2019年03月03日
2019年3月3日(日)
イザヤ41:8-16,ルカ9:10-17(3月3日)聖餐式の起源とされているのは、イエスと弟子たちとの「最後の晩餐」である。それはユダヤ人にとって大切な祭りである「過越しの祭」の儀式的な祝宴でもあった。
その食事の席でイエスはパンを取り、祝福して裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。わたしの身体である」。盃も同じように回して言われた。「これを飲みなさい。多くの人のために流されるわたしの契約の血である」。これは教会の聖餐式の度ごとに語られる「制定のことば」である。ここから教会の聖餐式が始まったというわけである。
この食事の席には後にイエスを裏切るユダもいた。イエスのことを3度にわたって「あんな人、知らない」と拒んだペトロもいた。誰が主の晩餐にふさわしいかと問えば、とてもふさわしいとは思えない人たちと、イエスはそれでも共に食卓を囲まれた。 続きを読む »
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